映画『アルプススタンドのはしの方』を観てきました 税理士界のはしの方にいる私に深くささりました
映画『アルプススタンドのはしの方』を観てきました。
阪神ファン&高校野球大好きかつ、税理士界でもズバリはしの方におりますので、タイトルだけで心にひびきました。兵庫県の東播磨高校の演劇を舞台化したもので、当初は若い人向けの青春映画かと思いましたが、老若男女問わず楽しめる映画だと思います。
年末に観た村西とおる監督の『M』以来のシネマスコーレです。
会場10分前に着きましたがなんとか大丈夫でした。もう少しあとにしようかと思いましたが、甲子園で交流試合をやっているいまのうちに観ておきたくて、午前中のダラダラを取り返す思いで行きました。今月いっぱいは上映しています。
(あと、どうでもいいですが今年は阪神戦のアルプス席を取ったのですが払い戻され、先月は北アルプスで新穂高ロープウェイに乗り、またアルプス地方に住む友人からちょうどメールが届いた頃で何かとタイムリーでした。)
全部で51席で、いまは1席ごとにこのように空けて利用するのでたぶん満員だったと思います。
隣に貼ってあった新しい映画様式のポスターです。
こういう青春野球映画では絶対主役にならない、スタンドの端っこで応援している生徒たち(ポスターの4名)が主役で、選手もグラウンドも一切映らないという斬新な映画でした。野球のルールを知らなくても大丈夫です。心当たりありまくりの映画で、色々思い出して観ていてツライところもありましたが、とてもよかったです!
私も高校のとき伊勢球場に一度だけ観に行ったのですが、試合内容よりも自分の学校の吹奏楽部・チアガール・選手たちがとにかくまぶしすぎて圧倒され、スタンドの隅っこで疎外感を抱きつつ友人と観てました。
不思議なもので、同じ年に熱田球場で東邦vs享栄の準決勝を終盤だけですが観たときは(なんと山田喜久夫vs高木浩之の投げ合い)観られた感激しかなかったのですが、自分の生活と直接つながってないためワンクッション置けたからよかったのだと思います。
ただ、この映画を観た人の感想を見ると、自分もアルプススタンドのはしの方の人間だと共感する人がものすごく多く、あの頃の私に、こういう気持ちになるのは自分だけじゃない(むしろ多数派だ)と教えてあげたいです。そのマインドのままこじらせた大人になってしまったのですが、今の時代にも同じような方が多いんですね。というか、バリバリやキラキラが正解でそれを目指すよう言われてその圧に悩んでいた層というのはクローズアップされてなかっただけで、実際はほとんどの方が心当たりがあると思います。ひとり税理士の本で少しそういうことがつぶやけたのですが、“はしの方”の本音もこうして世に出て、みんながホッとできる世の中になっていくんではと令和の時代に期待しています。
ただ、はしの方“じゃない方”のエピソードもすごく良かったです。色んな立場の人の本音がわかりました。ミニシアター向きかと思いきや、イオンシネマなど大きな映画館でもやっています。吹奏楽の演奏も気持ちいいですし、コロナ対策をして夏のうちに観に行かれるといいかと思います。(ひざ掛けがない映画館が多いので冷えに注意です)
【昨日の一日一新】
・アルプススタンドのはしの方
綾野 真紀
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