シネマスコーレで『M/狂熱の日々』を鑑賞 ナイスでした! 感想と自分との共通点など


先日、シネマスコーレでとても強烈かつナイスな映画を観てきました。

シネマスコーレについて

名古屋駅西口側にある、ディープな路地裏にあります。今は亡き若松孝二監督がオーナーだったミニシアター系の映画館で、映画マニア向けの個性あふれる作品を数多く上映されています。似たタイプのシネマテークには25年ぐらい通ってますが、なぜかこちらはなかなか行く機会がありませんでした。今年中に絶対に行こうと思い、先日のレディースデーで念願叶って行けました。

ビルの1階で、入口にポスターが沢山貼ってあるのですぐわかります。パンフやグッズが所狭しと並べられています。

手書きのPOPが熱いです。舞台挨拶も沢山あります。

全席自由席で、当日朝10時から整理番号の札が配られます。日曜日は舞台挨拶があったので立ち見だったようですが、平日だったのでそこまで混んでおらず、私は15分前に行って11番目で入れました。

待合はせまくて、この椅子が5脚ぐらい隅にあるだけなので、皆さん映画館の前の路上で待っておられました。

見やすい真ん中の席に座れました。椅子がフカフカで座り心地が良かったです。ドリンクホルダーもあります。

ミネラルウォーターとコーヒーなどが受付で少しだけ売っています。持ち込みもOKみたいです。初めてですが、妙にくつろげる空間でした。

観た映画について

少し前にどこかの映画館でもらったチラシを見て、ずっと気になってた映画がありました。

その監督さんの映画は名前は存じ上げていたものの、今まで見たことがなかったです。正直私の好みのジャンルとは違うのですが、チラシからものすごい熱狂的な雰囲気が感じられ、どうしても観なければと思いました。

映画も本もですが、自分の好みではなくても、エッセンスや面白さだけなんとか味わえないものかと常々思っていました。怖すぎるのは無理ですが、それ以外なら自分の枠を広げるために見ていこうと最近は色々と雑食しております。そんな中で意外な発見もあり、思いがけない感動も得られてやはり色々試すと面白いと実感しています。今回もそうでした。最初はひとりで行くのにちょっと勇気がいるので他の人も舞台挨拶の日に誘ってみたのですがすげなく断られてしまいました。年内で行けそうな日がレディースデーのこの日だけだったので、勇気を振り絞って行ってみました。

 

あえてリンクは貼りませんが、観たかった映画はこちらです。

一部自主的にモザイクをかけさせていただきました。R15 ですが、映倫ならぬ税倫(そんな団体ないですが)に怒られそうで。

この表情が頭にこびりついて離れませんでした。ネットフリックスのよりまずこちらが気になり、内容は全くわかりませんが、上映日をずっと心待ちにしておりました。

1996年のドキュメンタリー映像がずっと未公開で残っていて、それを今回映画化されたようです。(公開できない理由が観てよくわかりました)やはり男性客が多く、チケット買うのにちょっと勇気がいりましたが、レディースデーだったので女性客もいらっしゃり、寂しかったので近くの席に座れて心強かったです。ってそんなの全然気にせず大丈夫でした。シネマテーク同様、ここもおひとり様が多いので。

グッズも沢山ありました。パンフ、Tシャツ、リストバンド、ほら貝など。

映画の感想 自分と意外な共通点が多くてびっくり

ストーリー詳細については割愛しますが、感想を覚書します。強烈な映画でした。観てよかったです。

共通点その1 ロケの時期が税理士試験ラストイヤー

まず、撮影時期の1996年夏は私が税理士試験を最後に受けた年です。あの時期ほんとにきつかった。試験前に体力が尽きて食事も喉が通らず、母に1週間泊まりに来てもらって何とか食事がとれるようになりました。ヘロヘロの状態で試験を受け、その年ダメでも来年は受ける体力も気力も残ってませんでした。幸運にもその年に合格しましたが、心身を病んで&登録する気力も失せており、登録できる状態に回復するまで20年かかりました。

私と同様、同じ時期に死闘を繰り広げられていた皆さんにとても共感しました。借金を50憶背負い、何度も逮捕された監督。「怒られなかったからどんどんエスカレートしていったら最後に逮捕された、こちとら中小企業なのにいじめるな」とのインタビューに税制改正に相通じるものを感じ、すこし同情しました。

再起をかけて新しい試みの超大作映画を撮るために北海道ロケを敢行。ただし当日になっても脚本が出来なかったり、仲たがいしたり俳優が変わったり、トラブルまみれのシーンばかりでした。(よく予告である“撮影順調”ってほんとにすごいことなのかと思いました)

共通点その2 ロケ地がこの夏の北海道旅行とかぶっていた

また、ロケ地にもびっくりしました。札幌から稚内に移動し、その後網走→知床ロケで、あの楽しかった今年の夏の旅行と全く同じ行程でした!

稚内の町並みや、網走までの車窓の景色は、20年以上前でもこの夏観てきた光景と全く同じでとても懐かしかったです。今回少ししか寄れず残念だった知床が、この映画でじっくり観られてよかったです。

私の夏の思い出ベスト2とリンクしていて、とても嬉しかったです。

 

ものすごいシーンも多々ありましたが(笑)ほとんどのシーンはガチンコのドキュメンタリーで、最近の映像として高須さんや西原さんなどのインタビューがあります。インタビューシーンは少しホッとします。そして2作目があるとかないとか?

うろ覚えですが、「100m走でなくても、文字だけで人をドキドキさせることができる」「下には下がいる」など名言も色々ありました。叩かれたときのことも色々おっしゃってました。

ほんとにトラブルしかないシーンばかりでしたが、何があっても負けない情熱、タイトルにある“狂熱”の連続で圧倒されました。私に足りないものばかりです。それに、こんなパワーある人最近なかなか見かけません。また、なかなか思い通りに現場は進まなくても、俳優さんもスタッフもみな同じ宿で食事をするという、まさに同じ釜の飯を食う光景があり、(通常は監督とかだけいい食事だったりすることが多いとか)俳優さんへの配慮なども参考になりました。

見る人を選ぶ映画だと思いますが、私自身とも思わぬ共通点もあり、観てよかったです。ご興味があればぜひご覧ください。

今回どうやって書こうか、書いてよいものか迷いましたが自分の行動に責任を持とうと書きました。書いてて楽しかったですし、やっぱり書いてよかったです。

 

 

【昨日の一日一新】

・TIME TO TEA池下店

池下駅前にできたタピオカドリンクのお店に行ってきました。タピオカ屋さん自体人生で3度目ぐらいでちょっと緊張しながら入店しました。スムージーやチーズフォームドリンク、西尾抹茶や加賀棒茶などいろんな飲み物と組み合わせ出来ます。ホットも選べます。

沖縄黒糖と加賀棒茶のタピオカ入りチーズフォームドリンクのホットをテイクアウトしました。ビジュアルがまるでホットコーヒーですが、ちゃんとタピオカ入りです。美味しかったです。

店内は広くてゆったりしていました。おしゃれです。

出来上がるまでの間、空いている席に座って待っていて、すてきだしこのままここで頂こうかな~と思いましたが…。レシートに軽減税率がしっかり適用されていたのを思い出して、ハッと我に返ってやめました。

つくづく不自然な税法だなあと不満が湧き出てきましたが、せっかくのタピオカドリンクが不味くなるので、さっさと忘れてお店を出ました。

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綾野 真紀

2016年9月に開業した名古屋在住の女性税理士&唎酒師です。今のところお仕事以外のことをメインに書いています。