消費税の軽減税率制度はややこしい

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昨日は税理士会の支部会で、消費税の軽減税率についての研修を受けました。

自分なりに内容をまとめようと思いましたが、聞くたびに混乱してギブアップ。不安になりました。いったんそちらをまとめます。

軽減税率の対象か対象でないかの判断がややこしい

国税庁のHPにて、消費税税率や軽減税率についての解説は載っております。

No.6303 消費税及び地方消費税の税率

消費税の軽減税率制度について

消費税計算では、まず消費税がかかるか?かからないかの判断が重要です。場合によっては税額の計算よりも、こちらが意外と難しいときがあります。

今度の改正で消費税率が10%に上がりますが、飲食料品と新聞は8%=軽減税率が適用されます。

新聞は週2回以上発行される定期購読紙のみで、電子版やコンビニで買うのは軽減税率対象外(10%)です。

そして飲食料品=人の飲用又は食用に供されるもの、を言いますが、そこからお酒、外食、ケータリングを除きます(これらは10%)。

パンフレットから具体例を抜粋します。これほんとにわけられるのでしょうか(*_*)

同じようなシチュエーションでも、微妙な違いで軽減税率になるかならないかわかれます。

ファーストフードで、「お持ち帰りですか?(8%)こちらでお召し上がりですか?(10%)」で値段が変わりますよね。

私はたまに「食べきれないので持ち帰ります」とか「持ち帰ろうと思ったけどやっぱり食べていきます」とかよくあるのですが、今後税率まで影響するとは…。

いずれにせよ、申告以前にレジで混乱しそうで心配です。

また出前そばは8%で、お店で食べると10%、学校給食は8%で大学などの学生食堂や社員食堂は10%です。

とても覚えきれないので、言い方に語弊があったら申し訳ないですが、お笑いのコントネタにするか、バラエティー番組でクイズ形式にすれば楽しく理解できるのではと思いました…。

計算がややこしい

軽減税率は8%で今と同じ税率だから、今までの計算でよいかと思ったら違います。

これもパンフレットからの引用ですが、国税と地方税の内訳が変わります。

今までの国税6.3%+地方税1.7%=8%も結構細かいと思ったのですが。

軽減税率では、国税6.24%+地方税1.76%=8%となります。

ソフトの入力さえ合っていればいいのですが、ソフトの責任重大です。また申告書のエラーチェックのために6.3/8の計算はよく使っていましたが、これから6.24/8とかになるのですね。ふだんこんなややこしい分数計算しませんし、約分もしないしさらに振り回されそうです。

今回の税務調査のときにもその話題になり、さらに元号も変わりますよと言われて今からめまいがしてます…。

この話は飲食業などの売り手側だけでなく、買い手側も仕入税額控除するときに関係します。課税事業者のほぼ全員に影響してきます。

よって、計算が困難であろう中小事業者(課税売上5千万以下)向けに、軽減税率においても簡易課税の特例が設けられました。詳しくはこちらです。

でも、「軽減」や「簡易」など手間がはぶけそうな言葉が並んでいる割にやることが細かすぎます。せめて楽になった方がどこかにいらっしゃるといいのですが。

書類がややこしい

さいご、請求書や領収書にも明記しないといけません。

2枚に分けるか、1枚でも中身がわかれていればいいです。

記帳も税率ごとに分けて書きます。

レジや受発注システムの入れ替えに多大なコストもかかるので、軽減税率対策補助金の制度も設けられました。どっちみちお金もかかります。

不勉強なので、ここまで説明を聞いたのは今回が初めてでした。

事業者向けにも自主参加の説明会を行っているそうですが、上記のパンフレットを配布したりなどはしていないそうです。

せめて年末調整の封筒に入れておけばよかったのにと思いましたが、それよりも今のうちにこっそりこの制度自体を見直してほしいです。

【昨日の一日一新】

池下 ダイソー

ツタヤ跡にダイソーとマツモトキヨシが入りました。

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綾野 真紀

2016年9月に開業した女性税理士&唎酒師(名古屋在住)です。 自分の誕生日(2月16日=確定申告初日)から忙しくなる申告業務がそ毎年憂鬱でした。 それならば毎年2月16日に出せるよう、普段から誰でもできるちょっとしたコツを自分なりに整理しようと思い立ち、ブログをはじめました。 開業までに、仕事に関係のない寄り道も沢山しましたので、徐々に紹介したいと思います。(と書きましたが、いまや税金のことより旅・お酒・食べ物など趣味の記事が大半です。)

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