日経オトナ女子の会 ジェーン・スーさんのトークショーに行きました
日経オトナ女子の会 ジェーン・スーさんのトークショーに行きました。
第1部がジェーン・スーさんのトークショー『女に生まれてモヤってる!』で、第2部がファイナンシャルプランナー小島健一さんのセミナーでした。元ヘヴィメタバンドで生計を立てていたという小島さんは、とてもいい声で分かりやすいお話しでした。私にもこんな個性が欲しい…。また私もAFPを持ってますが一切仕事に活用してないので今後の参考にもさせていただこうと思いました。
お話しをきいて自分自身を振り返る
ジェーン・スーさんの著書は何冊か読み、言うに言われぬ私たちのこの思い(言語化しきれないのと声が大きくないのと両面から)をよくぞ世間に出してくださった!と、いつも感謝の念でいっぱいです。
年齢や環境も近くて共通点が多く、一方的にお慕いしています。これまでも何度か名古屋でもトークショーがありましたが、今回ようやくタイミングが合って参加できました。
モヤっている気持ちに悩まされていた人生
私だけが患っているのかと長年抱えていた、“モヤっている”気持ち。(以降、モヤりorモヤモヤと書きます)ブログでは書けることしか書いてませんが、受験失敗→税理士をめざす→合格→封印→独立までの30年弱で、ものすごくこじらせております。これがモヤりだと思わず、そして自分でもこんなこじらせる人生になるとは思いませんでした。それが不思議なことに、税理士で独立開業したあとにこの“モヤり”から仕事でもプライベートでもほぼ無くなりました。まあ環境が変わって別のモヤりもでてきたのもありますが、余計にモヤってこじらせるかと思っていた独立前の心配は、全くの杞憂に終わりました。
税理士自体男性のほうが圧倒的に多いので、税理士でやっていくには女を捨てるとか自分を曲げないと無理なのではと思ってました。いつの時代?どんだけ視野が狭いのか?と今は笑ってしまいますけど。
(ここから私のツッコミどころ満載の稚拙な持論を展開していきますので読み流してください 読まなくても大丈夫です)
“女らしい”人にはものすごく憧れつつも、可愛げもないし化粧しても私も女装と言われるクチで何かとうまくいかないので、“女らしさ”そのものが苦手になり、あえてこういう女らしさとは遠そうな資格を目指したのも心の奥底にあるように思います。いや絶対あります。私より少し年上の方ぐらいから男女雇用機会均等法の影響を受けている世代で、私もそれでなんとなく男女差のなさそうな職業を選んだと思います。(でも環境があまり整ってなかったので、そのしわ寄せもすごく受けている世代と思いますが)
選んだ職場(20年以上同じ税理士事務所)もほとんどの期間が年上の先生&年上の女性スタッフに囲まれ、ありがたいことに男女差は全くなくこき使…いや、過ごしました。変に煩わしいことはなくて、それがよかったのか悪かったのかわかりませんが、でも同世代の方と違う生き方をしてる自覚はありました。それについてはずっと悩み、さらに親しい方から悪気なく色々言われたりすることが辛く、かと言ってどう答えていいのかもわからず今思うと“ものすっごくモヤって”いました。(このとき昨日の話を知っていればもっと気楽に過ごせたのに)
独立後にモヤりが寛解
なので、いざ独立となって世間に放たれることとなったときものすごく戸惑いました。同世代ともちがう生き方をしてるし、世間ずれもひどい私が独立してひとりでやっていけるだろうか。これで仕事に自信があればまだ救われますが、税理士資格も20年封印していましたので、ほんとにお先真っ暗でした。スーツやパンプスを買うところから悩みました。
恐る恐る独立してみたら、ありがたいことに周囲の方が私のそのままをとても温かく受け入れてくださいました。男女関係なく、互いを尊重し合って仕事される方々ばかりで、本当に恵まれています。どこかでスーさんがおっしゃってた、人間同士として接する関係が最初からうまく築けて(少なくとも私側からは)とても嬉しく思っています。さらに私の場合、気持ちの通じる税理士の方々と沢山仲良くなれたのも大きいです。そしてスーツや靴も、今は自分に合うのがみつかりました。同じのばかり着てますが、私服よりも悩まなくなりました。
独立後も実は仕事内容はあまり変わってませんが、それでも自力でやっていく経験を通して、ものの見事に今までの“モヤり”がなくなりました。自分でも不思議だったのですが、きのうのスーさんのお話しをきいて納得しました。
印象に残ったスーさんの言葉
・男性も女性も、“男性らしさ”“女性らしさ”にはめられることでモヤっている
・“女性らしさ”にこたえようとすると自己決定権を失う(=独立前の私)
・それは社会のバグであって、個人の資質のとは関係ない話
・まじめだと詰むしくみで、自分も他人も責めてはいけない
・みな環境は違うので一枚岩ではないし、それでいい
・気にしない、断罪しない、他人のせいにしない
・あなたはあなたが思っているよりずっと大きいかもしれない
(↑感動した最後の言葉です。スーさんご自身も35で独立後こうなると思っておらず、言われた通りに舟をこぎ出しここまできたとのこと。たぶん、これだけ聞くだけだとそうだよねーと聞き流して終わりなのですが、丁寧に自己分析や環境分析をされたスーさんのことばで語られてほんとにハッとしました。私にも色々言ってくださることがいくつかあるので、やってみようと思います。)
モヤった思いを弔いあげ
そうか、私の資質というよりバグのせいで、自分に関係ないところで大いに悩んでしまっていたのか。バグに例える絶妙な言葉のチョイスがとても好きです。またお話しを伺いながら、自分が長年モヤってたことも曲がりなりにも仕事を通して救われ、自分なりに解決しつつあることが自覚できました。無責任な私も自己決定権を持たざるを得なくなり、それがモヤり解消にも効いたとは。仕事選びで間違ったかもと思うことも多々ありましたが、人生に無駄はないとは本当ですね。
また男性も女性もみな、置かれる立場は各自違えどそれぞれモヤっていること、その解消法(違和感を集めてみて精査するなど)スーさんご自身の経験を通してかみ砕いて伝えてくださり、ほんとにすっきりしました。
さらに独立して強そうに見えたのか?女を捨てたとみられたのか!?(語弊のある言い方で申し訳ないです)まあどっちでもいいですが、周囲からも悪気なくモヤるようなことを言われる機会がほぼ無くなりました。一体あれは何だったのでしょう。自分の気持ちが変わったからかもしれません。
高校生の頃から心の中に居座っていたモヤりが、三十三回忌目前でなんとか成仏できました。もう弔いあげしてもいいんでは。いや、まだまだモヤモヤすることもあると思いますが、そういうことはブログで吐きだして、これからの半生は生まれ変わって生きようと思います。
2部終了後に来場者特典で最新刊『女に生まれてモヤってる!』を頂きました。
まだ1/4ぐらいしか読んでいませんが、よくぞここまでリアルなことを書いてくださったととてもありがたい気持ちでいっぱいです。これからじっくり読ませていただきます。
【昨日の一日一新】
・ジェーン・スーさん
・キッチン大宮
・本搾りチューハイ 赤ぶどう&白ぶどう
・ユニコーン100周年ツアー また書きます。
綾野 真紀
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