個人所得税特有の計算にはいまだに慣れません


個人の所得税の確定申告は、法人の申告よりも簡単かと思いきや意外と注意点も多いです。とくに普段法人の取引ばかりやっていると、とまどいます。

所得ごとに集計を分ける

法人だと、本業の取引以外に保険の解約や資産の譲渡などもすべてまとめて収支を計算します。
個人は、単発の収入には特別控除や軽減税率などの特例があるため、メインの事業にてその取引が発生しても申告書上は別計算になります。
優遇規定でありがたいのですが、所得税の計算では別でも消費税の計算には含めないといけなかったりするので、会計ソフト上でのやりくりがちょっとややこしいです。

事業主貸、事業主借、元入金などの個人特有の科目(翌年への繰越も含む)の取り扱い

そんなに変わった処理でもないのですが、普段法人の取引ばかりをやっていると、久々にみるだけでちょっと緊張し、事業所得なんだ…と実感します。

これは、会計ソフトに慣れてしまったゆえの弊害だと思います。次の年に利益を足して全部元入金にするとこまでやってくれるので…。
 簿記の勉強をしていたときのほうが得意だったかもしれません。
事業主貸と借の使い分けは、間違えても損益計算上はエラーにならないので、最悪どっちかしか使わなくても利益は合ってきます。が、簿記の試験だと×です。
この言葉自体も難しいですよね。最初読めませんでした。
じぎょうぬしかし、じぎょうぬしかり、もといれきん、という訓読み混じりなところが実務で生まれてきた言葉だなあと思います。

覚えるのは基本の型だけ、金額や年齢、税率はその年のものを使う

税理士試験を受けていた時は、扶養親族の生年月日を見ただけで扶養控除額がパッと出てきました(そうでないと受からない)。
今はもうソフトに入れると自動判定&繰越すると扶養情報も更新されるので、バージョンアップさえしておけば覚えなくていいです。
いいのか悪いのかわかりませんが…。私の場合、下手に覚えるとかえって間違いのもとになります。今年の数字のみパッと出るようにしときたいですが、即答は控えています…。
計算方法のしくみは理解しておいて、計算する年分の数字はそのつどあてはめる、その年の数字はできれば覚えるのが理想です。
ただ、今年は昭和に置き換えると何年、というのは覚えておくと何かと役に立ちます。今年は昭和92年です。

まとめ

変に昔の控除額を覚えすぎていてもかえって邪魔になるので、覚えるべきこと、毎年更新すべきことの切り分けが大事です。
特に個人の所得税の場合次の計算まで1年空くため、久々に思い出す(私だけ?)ことが多いので気をつけたいです。
【昨日の一日一新】
ステラ ダークオレンジチョコレート
こないだの三越のサロンデュショコラで買ったチョコです。美味しかったです。
チョコとオレンジの組み合わせは結構多いですが、合いますね。

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綾野 真紀

2016年9月に開業した名古屋在住の女性税理士&唎酒師です。今のところお仕事以外のことをメインに書いています。