破産した会社の申告について 私の覚書

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破産した会社の税務申告を請け負うことがたまにあります。

勤務時代も2件ぐらい、先日も(まだ進行中ですし詳細は控えますが)1件ございました。

通常の申告と違う点が少しあり、処理に悩むことも多いです。が、いくら調べても私の調べ方が悪い&人脈不足で詳しい資料などあまり見つけられませんでした。

私の拙いやり方は参考になるものではないですが、それでも1つの経験談にはなると思いますので、覚書します。

破産手続き開始決定の日から2カ月以内に通常の申告

破産手続き開始決定の日から2カ月以内に通常の申告をします。

期間は、その期の事業年度開始日~破産手続き開始決定の日までです。その頃に破産管財人の弁護士の先生を通じて、申告を頼まれると思います。

今回入手した資料

今までの顧問先の税理士事務所でなく、別の事務所が申告することになったりする(今回も)ので、予備知識がないうえにありったけの資料がドサッと届いてちょっと身構えます。資料があればまだいいのですが、欠けている場合は困ります。

今回は割とそろっていて、まず3期分の申告書一式、直前期の元帳、進行期の試算表及び破産手続き中の債権者届の資料一式を最初にいただきました。

拝見すると進行中のデータも直前まできちんと管理されてました。

ありがたいことに、前の会計事務所の方及び破産した会社の方がとても協力的でしたので、厚かましいと思いながらも追加で色んな資料をいただきました。

最終的に減価償却内訳表、源泉徴収簿、現在進行期の会計データcsv版をいただけました。

無いなら無いで、エイヤーっとするしかない時もあると思います。その時々の状況によります。弁護士の先生と相談されると良いかと思います。

弁護士の先生や会社の方と話し合いをするとよいです 数字では読み取れない事情がわかります

ぎりぎりまでほぼ再現できたので、あとは続きを残された資料と債権者届の資料から答え合わせをしながら金額を確定させていきました。

合間に弁護士の先生とその会社の方とお会いし、会社の状況(通常営業だったのはいつまでか、現金取引中心になったタイミング、去年までと直前で何が違ったか)など数字では読み切れない情報を教えていただきました。

資料も残っている限りお借りし、無かったものは、弁護士の先生と相談し答えを決めていきました。

ある程度数字を固めてから、と思っていたので、最後の方で「これでいいですか」とお聞きしたのですが、途中でお聞きしながら進めれば良かったです。

税務の立場だと、一つ一つにとことん正しい額が求められるのですが、破産手続きの流れの中では(もちろんある程度は大事ですが)そこまでは厳密ではなくてもよかったりします。

弁護士の先生はその会社の状況をよくわかってみえていて、またこれまでの経験上このぐらいできていればOKという判断基準もあります。今回の場合のさじ加減を教えてもらえてから、だいぶ進みました。

赤字でも法人県市民税の月割や消費税は発生します

利益は出ないと法人税は発生しませんが、赤字でも消費税は発生します(よくあるパターンです)。直前の状況がお聞きできたのは、処理の参考になってとても助かりました。また、月割の法人市県民税も発生します。

それで計算した実際の数字を確認してGOサインを頂いて申告しました。申告は電子申告でOKです。新しく利用識別者番号を取得し、地方税IDも取りました。また異動届も出しておきましょう。

参考にした本

この本は実際のところがわかり易く書いてあって助かりました。弁護士事務所で申告をする場合なのですが、さじ加減の部分が具体的で参考になります。

弁護士・事務職員のための破産管財の税務と手続

またこちらの本は絶版ですが、破産管財人弁護士の先生側で、弁護士の権限を使って申告する場合のことが書いてありました。今回は私が申告したのであてはまらないのですが、こちらも具体的な方法が書いてあります。

定価は1,000円+消費税ですが、今見たら3389円でした。私もその位で買いました。

清算法人税申告の実務―平成22年度税制改正対応 (事業再生研究叢書) 単行本 – 2010/9

ほかにも買いましたが、この後の手続きで役に立ちそうです。また書きます。

余談ですが、今回このお仕事を受けるにあたり、わからないことは他の先生にお聞きしようと思いましたが「うちは受けないようにしている」と言われた方がほとんどでした。それもありかと思います。上記の本のように、弁護士の先生側で申告するパターンも多いようです。

が、近ごろはきちんと申告するよう裁判所より言われることが多いそうで、また申告する機会もあるかと思います。

自分の処理を覚書するのに精いっぱいで、配慮の無い書き方やまとまりのない文章になっててすみません。また徐々に追記します。

【昨日の一日一新】

ラスパ御嵩

ヨシヅヤ可児

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綾野 真紀

2016年9月に開業した女性税理士&唎酒師(名古屋在住)です。 自分の誕生日(2月16日=確定申告初日)から忙しくなる申告業務がそ毎年憂鬱でした。 それならば毎年2月16日に出せるよう、普段から誰でもできるちょっとしたコツを自分なりに整理しようと思い立ち、ブログをはじめました。 開業までに、仕事に関係のない寄り道も沢山しましたので、徐々に紹介したいと思います。(と書きましたが、いまや税金のことより旅・お酒・食べ物など趣味の記事が大半です。)

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