大正2年創業の長命うどん 「うちゅう」「うそ」などユニークな注文ができます
休日のお昼はたまに長命うどんに行きます。大正2年創業の老舗うどん屋さんで、1杯450円からととてもお値打ちです。近所の人や常連さんから長く愛されて、私は年に数回しか行かないのですが行くといつも駐車場も店内も満杯で、地元の方が普段から食べている名古屋めしだと思います。お店は名古屋市内のほか小牧・春日井・幸田町にもあるので、近くに寄られたら観光ついでに行かれるとよいかと思います。
昨日行ったのは中村区にある本店です。
外観はレトロですが、中は改装されています。見た感じですが、店舗兼工場みたいです。メニューはうどん以外に和風中華、そば、きしめん、冷や麦、そうめん、食べ方は冷たいのと温かいので5種類、麺の量は段階で調整できます。一品料理はないですが、天ぷらやおにぎりはあります。(お店によって多少違います)
メニューだけだとそんなに特徴がないように思えるのですが、ここは他のお店にないものすごくユニークな注文ができます。
お品書きにも書いてありますが、ミックスといって+50円でちがう麺を同じどんぶりに入れてもらえるサービスがあります。ピザやビールみたいにハーフ&ハーフができるんです。特盛だと3種類できます。優柔不断な私は、お店でいつもどの麺にしようか延々迷いまくるのですが、ここでは悩み不要です。ミックスにすることですべて解決します。お客さんもミックスの方が多いです。
(追記 いま思い出しましたが、ミックスが出来ないお店もあったのでお店のルールに従ってください)
それだけでも十分ユニークですが、もっと素晴らしいのは、その時のメニューの略称です。面白いのでよくTVにも取り上げられて有名なので、ご存知の方も多いと思いますがご紹介します。
・きしめんと中華のミックス(昨日私が頼んだもの)=きし中
と、このような感じで略されるのですが、組み合わせ次第で
・うどんと和風中華のミックス=う中(うちゅう)
・うどんとそばのミックス=うそ
という化学変化が起きます。伝票にも同じように書かれています。
昨日も店員さんが「うそ!」「小う中(小宇宙)!」などと連呼されていました。小宇宙だとさらに意味が変わってきます。でもお客さんも店員さんも当たり前ですがそれにいちいち反応することもなくどんどん注文は通って、皆さんそれぞれご自分のう中やうそを美味しそうに召し上がられています。ちょっとシュールですが休日のお昼の幸せな光景で、空腹も満たしつつ、いつも心までなごみます。
私は小きし中(小盛のきしめん+和風中華)にしました。
つゆは中華でもそばでも同じです。メニューにありますが、盛りにするとおつゆが2種類頂けるみたいです。かけしか頼んだことがないので、次回チャレンジしてみます。
また直営店のみですが、長命草の天ぷらがあります。店名に売り切れのことが多いのですが昨日はあったので注文してみました。
どんぶりにのせても、このようにお皿に別に入れてもらうこともできます。
最終的にはのせました。おいしかったです!
おにぎりも美味しいです。梅にしました。
メニューの裏に楽しみ方が載っていました。長命草は一株食べれば一日長生き、と言われるそうです。
この長命うどんは、公式HPにもありますが1913年にできた納屋橋(名駅と伏見の間にあります)の渡り初め式で、家業が三代続けて夫婦で続いている縁起のいいお店の代表として納屋橋饅頭とともに選ばれて最初に橋を渡られたそうです。
納屋橋饅頭も長命うどんも、100年以上経った今もずっと愛されていてますし何よりどちらも美味しいです。新栄店だと栄と新栄の間なので名古屋観光のときでも行きやすいかと思います。縁起が良くて気軽な名古屋めしとしておすすめです!
【昨日の一日一新】
・新名神亀山西JCT
去年12月に開通して、名古屋から伊勢方面の走行が便利になりました。
綾野 真紀
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