名古屋税理士会統一研修 都築巌先生の「税務調査の理論と実務」を受講しました

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昨日は税理士会の統一研修でした。講師は税理士都築巌先生で、テーマは「税務調査の理論と実務」です。

私は今回初めてでしたが、DVDのセミナーなど多数出されていらっしゃいますのでご存知の方も多いかと思います。ご自身の調査官時代の経験やいまの考え方など、とても参考になりました。自分の感想まじえていくつかざっと覚書します。

税務調査の理論と実務 王道の戦い方を伝授

テキストは今まで受講した中で一番分厚くて字がぎっしりでした。内容的に事例や条文が多いので、当然時間内ではとても終わらなかったですがとてもありがたいです。これから読みます。

テーマが税務調査なので、この場合はこう切り抜ければ大丈夫、こう聞かれたらこう返すのようなその場でのうまい切り抜け方、ウルトラCのようなものを教わるのかしらと想像してましたが、全然違っていました。

…当たり前ですよね、名古屋税理士会主催ですしそんなのあるわけないです。王道の戦い方を伝授してくださいました。

国税通則法や所得税法の必要経費の概念をしっかり理解し、準備もきちんとして正しいことは正しいとちゃんと主張すべき(かつ時と場合に応じて交渉)という当たり前のことばかりでした。逆に新鮮に思えてしまった私はすっかり毒されてしまっていたと深く反省しました…。それには普段からきちんとしてあることが前提なのですが、それについても反省です。

印象に残ったこと

沢山ありましたが、すこしだけ書きます。

みんな国税通則法を知らなさすぎる

試験科目になってますし、最近も改正があったのでほんとうは知ってないといけないのですが、税務署員も税理士も(私含め)分かってない方が多いです。わからないままで、現状では税額計算に影響もないため本来と違う書式や手続きが取られることも多々あります。が、改正によって対応も変わっているところもいくつかあり、それを指摘されると申告そのものが無効にしまうこともあるそうで、そこまではしないものの実際は結構あるということを認識すべき、とのことでした。いくつか聞きましたが結構あります…。

申告時点で資料も完璧にそろえて調査の時にすぐ出せるようにする

こんなの当たり前の話ですが、意外ときちんとできない場合が多いです。無理に即答する必要もないのですが、調査の時に「○○について教えてください」と言われ、「調べてあとで解答します」というパターンが多いのでは。きちんと確認して参考資料も作ったうえでないと申告もできないはずです。大抵は作っているはずですし、リアルタイムで作ってないとおかしいのですが、都築先生のところに相談に来られる案件では(単発の場合など)あとから慌てることも多いそうです。私も気を付けます。

正しいことは正しいと主張する 当たり前と言われていることも疑う

たとえば役員の退職金の場合。法人税法で具体的に決まってないですが高すぎると認められないので、過去の判決事例を参考に最終報酬月額×在任期間×功績倍率3倍などを参考に決めることが多いと思います。都築先生はおっしゃいました。この数式で決めろとは言ってないので、まず「いくら出したいか」を聞き、それが妥当であるか吟味してOKならそれでいくとのことです。これだけ聞くと好きなだけ出せるのかと思ってしまうのですが、そうではありませんでした。ざっとした要約ですが(多少違ってますすみません)

その人が役員になってその期間でどれだけ利益が上がったか、一株当たりで出してみて、社会的にもこういう功績もあったとそれらを聞き取ってみな文章にして根拠の資料として添付する。これこそが相当な金額で、ここまで根拠とともにきちんと出してあれば認められないわけがない。(いつもそうして対応して通っているとのことです)

功績倍率の3倍とか当たり前のように言われているが、同じ土俵にあがるのではなく、こうして本当に必要な額をきちんと計上する。仮に最終報酬月額の3倍で計算して出た額が本当に必要な額より少なく、そのせいでその方の退職後の人生設計を狂わせる結果となってしまったらそれこそ大問題。功績をきちんと評価し、その根拠となる資料を作るのも我々の仕事。税務署が金額を決めるのではない。

まさしくその通りだと思いました。声が出ませんでした…。過去の裁決事例を参考にするのはその根拠をおさえるのとともにとても大事ですが、それだけに振り回されてはだめで、それと同時に本当にしたいこと・必要な額は理詰めできちんと整理して対応できるようにすべきと学びました。

他にも家事関連費、交際費、貸倒れについても同様の内容をおっしゃっていました。例えばプライベートと共用の車の事業の用に供する割合を算定するのに、1年の走行距離を比較して(年初と年末にメーターをチェックするとこから)毎年割合を変えているとお聞きして驚愕。ここで驚いてはいけないのですが、そこまでしてらっしゃいます。同族企業だからといっていい加減にやってるからいい加減だと思われてしまう、やはりきちんとすべきとおっしゃってました。また資料を読んだら書きたいです。

小手先のテクニックではない、税理士としての本来の役目を果たすにはどうしたらいいかという考え方を沢山教わることができました。正しいことは正しいと、きちんと主張すればいいのだと勇気が出ました。日頃からの取り組みや裏付ける資料を残すのが大事です。またときどき笑いながらおっしゃる都築先生の経験談がすごすぎて、私が考えている問題などは全然大したことなかったです(^^;

【昨日の一日一新】

・桜通線の延伸開通記念のドニチエコきっぷ

昨日は8日なので平日でもドニチエコきっぷが使えました。何枚か取ってあるのですが、前回の増税は上がらなかったのに今回で値上がりし、今年の9月までに販売されたのは今年中しか使えなったためこれからせっせと使おうと思ってます。しかし平成23年のというのにびっくりですが、もっと古いのもありそうです(^^;

・いくらの醤油漬け 自作

近所のスーパーで筋子を見つけたので、昨晩作ってみました。途中、お湯の中で皮をむいている最中の写真です。作業時間は20分ほどで、皮をむいてたれに漬けるだけと意外と簡単でした。一晩漬けてさっき頂いたらとても美味しかったです!

もうちょっと盛り付けをちゃんとすればよかったですが、こんな感じです。

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綾野 真紀

2016年9月に開業した女性税理士&唎酒師(名古屋在住)です。 自分の誕生日(2月16日=確定申告初日)から忙しくなる申告業務がそ毎年憂鬱でした。 それならば毎年2月16日に出せるよう、普段から誰でもできるちょっとしたコツを自分なりに整理しようと思い立ち、ブログをはじめました。 開業までに、仕事に関係のない寄り道も沢山しましたので、徐々に紹介したいと思います。(と書きましたが、いまや税金のことより旅・お酒・食べ物など趣味の記事が大半です。)

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