交際費上限 中小企業「年間800万円枠」は平成31年度までOK あと2年延長されます
綾野 真紀
29年度末までの特例措置だったのが再度2年延長されます。もうすぐ３０年度税制改正要望に盛り込まれるそうです。
政府、交際費課税の特例措置２年延長へ 経済活性化のための消費拡大を狙う（産経ニュース2017.8.23 07:03更新）
税務上の交際費の計算
交際費は、税務上は一定のルールで経費に計上できる額が決まっています。
平成25年度より、交際費は全体の50％（中小企業は年間800万までとの有利な方）を経費にでき、たいてい年間800万円の方が有利なため「交際費はいくらまで？」「年800万」という話が通常なされます。あと2年は800万でOKです！
その前は中小企業は年間600万×90％（以前は9割までだった）、大企業はずっと全額損金不算入でした。
28年度税制改正要望に、過去の交際費の損金算入限度額の推移について載っています。
交際費はなぜこのような取扱なのか
上記の税制改正要望から、背景をふまえてざっと説明いたします。
会計上は交際費は100％経費
↓
ただし、法人の無駄遣いを防ぐ（財務体質の改善）ため、法人税計算時は一定額のみ経費
↓
中小企業は大企業より新規顧客開拓や販売促進手段は限られ、交際費は不可欠な販売促進手段
↓
中小企業は法人税計算時も年間800万までは全額OK（10％控除もなくした）
さらに、
↓
交際費は飲食や贈答品が多いため、飲食業や小売業も売上アップ
↓
中小企業含め、地域経済の活性化につながる有効な施策
このような流れです。実際、交際費の限度額が変わるとほんとにお客さんの数がすごく変わる、と今までもよく聞きました。
措置法の延長措置ゆえ期間限定で改正時は注意が必要ですが、しばらくは800万で！
番外編 ゴルフばかりずるい！？
以前ある懇親会で、交際費の話をしていたときのことです。
山登りが趣味の方が
「なんでゴルフはいいのに山登りはダメなの？こっちの方が健康的なのに、個人的趣味と思われて不公平…(*_*)」
とぼやいておられました。
たしかに…。
ゴルフや野球観戦、飲食の領収書などは見ても、「ああ交際費か」、としか思いませんが、山登りの領収書は、私ももし見かけたら「むむむ…」となりそうです。
不思議ですよね、前者の方が遊びっぽくて、山登りのの方がずっとストイックかつ健康的そうなのに（私の勝手なイメージですが）。
ゴルフは紳士のスポーツですし、それゆえ長年取引先との社交の場としてゴルフは認められていて、実際そこで関係も深まり仕事がスムーズに進む場合も多いので、もちろん私的なゴルフ代はだめですが交際費と認められるのだ思います（言葉足らずでスミマセン）。
交際費とは、条文で以下のように書かれています。
その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為(以下「接待等」といいます。)のために支出する費用をいいます。
要はこれにハマればOKです。
今の世の中は価値観も変わって趣味も多様化しております。文化的な背景など、変わっていくかもでしれません。強引な解釈ではいけませんが、先入観であれはアウト、これはOKとかではなく、精査して決めたいと思います。でもアウトとOKの境界線、おもしろそうなので今度調べてみます。
【昨日の一日一新】
1.花乃舎 萩のつぼみ（菓子名うろ覚え）
昨日は久々のお茶のお稽古でした。
お菓子の名前、いつも何をイメージしたかだいたいわかるのですが、今回全然わからず。
萩はマメ科なので、それもあってつぼみをイメージしたのだと思います。私はパンダと予想しました。
ほかにも美味しいお菓子を買いました。また書きます！
2.梨 なつひめ
鳥取で買ってきた梨、ラストです。21世紀梨に似てます。
ほかに「新甘泉（しんかんせん）」というのも食べたのですが、ここに書き忘れました…。どちらも美味しかったです。梨は大好きです。
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綾野 真紀
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