爲三郎記念館特別展「茶 -祈りと楽しみ- 千宗屋好み興福寺中金堂献茶道具初公開」に行きました 12/8まで開催中です


爲三郎記念館特別展「茶 -祈りと楽しみ- 千宗屋好み興福寺中金堂献茶道具初公開」に行きました。税理士会ビルから徒歩数分の場所にあり、午後からの研修の前に寄ろうとお昼休みの間にいつもより少し早く出て行ってきました。

以前も書きましたが、右が税理士会ビルで、奥の木が生い茂っているところが古川美術館分館の為三郎記念館です。

日常を忘れる別世界です。

出る前にモタモタしていて30分ぐらいしか滞在できませんでしたが、何も予定がなければ閉館まで時間を忘れてずっといられそうでした。

こちら、美術館入口です。今度はもっと前ノリして開館と同時に入り、のんびりお茶の時間も確保したいです。

中学生以下は入場無料です。大人も1回限りですがなんとLINEで友達追加すると、追加記念に招待券ひとり1枚プレゼントというサービスがあります。本来は次回展ですが、申し出れば今やっている展示でもOKとのこと。今回で使いました。

古川美術館の観覧券とセットの券です。少し離れてますが、期間内に税理士会ビルに行く機会もあるため次は古川美術館にも行こうと思ってます。

今回の「茶 -祈りと楽しみ- 千宗屋好み興福寺中金堂献茶道具初公開」は、茶道の武者小路千家の次期家元の千宗屋氏が2018年10月に行われた興福寺の中金堂の落慶法要で使われた茶道具が初公開されました。またあわせて千宗屋氏好みの茶道具も展示され、今活躍されている作家さんの千宗屋氏好みの作品から、昔から武者小路千家官休庵に伝わる楽茶碗など300年近く前の貴重な茶道具、尾張の茶人好みの茶道具などバラエティーに富んだお宝が沢山観られてとてもよかったです。

2か所だけ撮影OKコーナーがあり、SNS投稿も大歓迎とのこと。平日のお昼休みの時間で人が少なかったこともあり、写真をたくさん撮ることができました。

興福寺の中金堂落慶法要で使われた茶道具です。

法要の様子もVTRで流れていました。茶は仏教とも深いつながりがあります。法要中に茶道具が出てくるのを見るのは初めてで、興味深く拝聴しました。

全体写真です。

使われた茶道具の目録は、「会記」に書かれていました。

税務書類で言うところの財産目録?みたいなもので、千利休の頃からお茶会で使われた茶道具などが茶会記で記録として残っています。茶会記を見ると今はない幻のお宝が載っていたり、誰がどこで使ったかなど当時の茶会の様子がわかるためとても貴重な資料とのことです。(私は読んだことないですが研究本なども出てます)

なかなかマメな人しか出来ないでしょうが、記録をとっておくのは大事だなと思いました。今だと茶会記でなくても写真付きでインスタグラムで残すこともできるので、便利かなと思います。

余談ですが、こちら(少し前のですが)私が通っているお稽古のときの茶道具の写真です。先生が終わったらインスタグラムにアップされています。

とても優しい先生で、私はちっとも上達しないのですが、お菓子だけは詳しいねと言われています。余談ですが、この日のお稽古に行く前に快活CLUBに寄ろうか迷ってたので、掛け軸を見たとき驚きました(笑)

 

アイキャッチ画像はガラスの白瑠璃椀 津田清和さん作で、下のは輪島塗の赤木明登さんの作品です。

もう一か所撮影OKだったのはこちらです。加藤亮太郎さんの奈良三彩天目と、赤木明登さんの輪島紙衣天目台です。

加藤亮太郎さんは美濃焼の幸兵衛窯の七代目加藤幸兵衛さんの長男です。先代の祖父加藤卓男さんは人間国宝、幸兵衛窯はブログを書く以前に寄りましたがとても素敵なところで、ミシュラングリーンガイド2つ星です。また行ったら書きます。

赤木明登さんは雑誌編集者をやめて何のつてもなく家族で輪島に移住し、輪島塗職人になられた方で、メディアにもよく取り上げられたりしてとても人気の方です。本も沢山執筆されてます。私も大ファンで、独立前のボーナスをはたいてお椀を少し買い、独立後も少し買い足し、今も毎日愛用中です。

先日の西尾(買い足したときに知り合った方が主催!)に続き、名古屋で今日までぬりもの展があったのですが行けなくて残念です。また次回を楽しみにしてます。

とても素晴らしかったです。ほんとうはこういうお部屋でお茶を頂いて余韻に浸りたかったですが、税理士会ビルに行かないと行けなかったのでやめました。また次回ゆっくり行こうと思います。

さて、最後に話を少し戻します。さっきから興福寺と何度か書きましたが、私はこの2日前に興福寺の前を素通りしてしまいました。

興福寺の茶道具展があるのはだいぶ前から知っていたのに、2日後に行くつもりだったのに、その興福寺とこの興福寺が結びついてなかったって一体どういうことなんでしょう…。自分でも訳が分かりません。あとで気づいてショックでした。

帰りは閉まっていたので、行きに行けばよかったです…。でも税理士試験の勉強をしていた頃からずっと「なんであのとき思いつかなかったんやろー!!!」と後悔することが多かったです。知識不足実力不足故の悲劇は、いつどこでも起こりえます…。

これからも見聞を広めつつも、深堀りしたり発想を広げたりと点と線をつなげる努力もしていこうと思ってます。

 

【昨日の一日一新】

・喫茶ペリカン また書きます

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綾野 真紀

2016年9月に開業した名古屋在住の女性税理士&唎酒師です。今のところお仕事以外のことをメインに書いています。